ポリクリで正直医者になるのを辞めようと思った

研修医
学生が医者になるのをあきらめようと思う時のアンケートを取ったら、間違いなく上位に挙がってくるのがポリクリです。ポリクリとは、医学部高学年における病院実習のことです。 語源は、ドイツ語で「総合病院」を意味するPoliklinikに由来すると言われています。いろいろな科を回る中で、どの科に将来行きたいのかを考える良い経験……といいたいところですが、辛いことがいっぱいあって、僕自身、ポリクリで正直、医者になるのを辞めようと思ったことがあります。

ポリクリで医学生ができることなんて雑用です。ベテラン看護師に叱られることなんて日常茶飯事、実際に診察などをさせてもらうのが怖くて仕方なくて、「自分は医者に向いてない。」と感じている仲間も大勢いました。

実家が開業医の同期なんかは、実家の病院の科以外は興味ゼロという風にスルーしていましたが、そんな風に開き直ることもできません。

ポリクリの班のメンバーに恵まれたり、研修先の研修医の先生が(数年前のご自身と私たちを重ねて)優しくサポートしてくれたりすれば、まだやっていけるでしょうか。

それでも、同期と励ましあったり、ネットで他の医学生のポリクリ体験を読んだりしながら、みんな苦しみながら頑張っていることを知ってなんとか耐えました。せっかく医学部に入ったのだから、ポリクリであきらめて退学はしたくないという思いで乗り切りました。